著者 チャールズ・デュヒッグ
渡会圭子 訳
早川書房
どうもタケチです。
今日は紹介する本は
習慣の力 ~いい習慣を身につけて、悪い習慣を断つ。
著者の経歴
ジャーナリスト、作家
イェール大学卒業
ハーバード・ビジネス・スクールでMBA取得
「勉強の習慣を身につけたい」
「悪い習慣をやめたい」
「習慣を変えたい」
と思っている人に本書はうってつけです。
できれば、いい習慣を身につけて、
ダメな習慣で「自分はもうだめだ」って
悩みたくないですよね。
でも大丈夫です。
習慣は変えられます。
それでは、書評をしていきましょう♪
要点
・習慣とは無意識に行動すること
・習慣を生み出すのは、
「わかりやすく」「報酬がある」「続けたくなる欲求」である
・習慣を変えるには、今の習慣を捨てるのではなく、いじる
習慣をつくる3ステップ
習慣とは一言でいうと「無意識に行う」ことです。
習慣づけられる行動には3つのステップがあります。
それは
第1段階 「きっかけ」
第2段階 「ルーチン(きっかけに反応して起こるしきたり的な行動や思考)」
第3段階 「報酬」
です。
もう少し詳しく説明していきましょう。
1、きっかけ
きっかけとは、そのままの意味ですが、
自分がそうしたいと思ったことです。
「成績を良くしたいから勉強をしよう!!」
「彼女と遠くへデートに行きたいから車の免許が欲しい」
「ダイエットしたいからランニングでも始めるか!」
など、いろいろですね。
2、ルーチン
これは、
車の運転で例えると
最初はエンジンを掛けたり、
レバーの操作を意識して行い、
周りに気を張りながらでないと運転できないかったことが、
次第に運転に慣れ始めて動作をいちいち考えなくても
運転できるようになることです。
3、報酬
報酬とはルーチンをする代わりに得るものです。
車の運転に例えると、
報酬は目的地に早くたどり着くことができることです。
当たり前のように聞こえますが、以上の3つが無意識に行えないと
習慣にはなりません。
習慣を生み出す3つのルール
習慣を生み出すには3つのルールがあります
それは、
①シンプルで分かりやすいきっかけを見つける
②具体的な報酬を見つける
③習慣にしたくなるような欲求を作る
の3つです。
①シンプルで分かりやすいきっかけを見つける
シンプルであることが重要です。
なぜなら、複雑になればなるほど、
めんどくさくなるからです。
たとえを出すと、ゲームをするたびに
ゲーム機を組み立てる作業が入れば、必ずゲームの回数は激減するでしょう。
どんなゲームよ!!
でも、これをうまく変えれば、ゲームの時間はぐっと減る。
その話は今回には関係ないか。
②具体的な報酬を見つける
たとえば、何気なく始めたジョギングが習慣になることがある。
なぜ続けられたかというと、
ジョギングをするようになって報酬を求めるようになるようになったからだ。
それは、身体のラインが良くなったり、筋肉が付いたことで自信がついたためだ。
後は、学校での漢字の書きうつしとか
あれは一応、終わった後に達成感がある。
「ノートを黒く染めてやったぜ」的な(笑)
③習慣にしたくなるような欲求を作る
シャンプーや歯磨き粉の種類で例えると
わかりやすいと思うけど
本来はシャンプーや歯磨き粉はあれほど泡立たなくても洗浄力は高いが
泡立つことで、使っている人が「気分がいい」「洗浄力が強そう」と感じる
つまり、その感情を期待すると習慣化しやすくなる。
習慣を変えるには
悪い習慣は完全には改められない。
むしろ習慣を変えるには、
前と同じきっかけで、
前と同じ報酬を使いつつ、
新しいルーチンを組み込むべきなのだ。
きっかけと報酬がそのままなら、
ほぼどんな行動も変えることができる
習慣の力 チャールズ・デュヒッグ
習慣を変えようと今までやってきたことを極端にすると、
人は挫折する確率は高くなる。
たとえばいつも食べているおやつをやめようとしても、
新しい行動が、元になるきっかけの報酬と同じでなければ、
欲求は満たされないため、
失敗に終わることが多い。
ではどうすればいいのか?
それは、
やめたいその習慣は何の理由で習慣化されているかを深堀することです。
タバコを例にとると、
イライラした状態になると吸いたくなる。
つまり、その場合
タバコを吸う習慣の根底にあるのは、ストレスではないでしょうか。
タバコを吸うのはストレス以外にはもちろんあると思いますが、
このように、深堀することで対応が可能になってきます。
タバコを吸う習慣に、ストレス解消するものを付け加えることです。
そして、徐々に本数を減らしていけば、最終的にはやめられるということです。
まとめ
習慣とは無意識に物事を行えるということです。
そして、
習慣には3ステップあります。
第1段階 「きっかけ」
第2段階 「ルーチン(きっかけに反応して起こるしきたり的な行動や思考)」
第3段階 「報酬」
です。
習慣を生むためには、やりたいことを見つけ、その行動を繰り返す。
しかし、その行動に報酬がなければ続きません。
この3ステップがそろって習慣となります。
そして、
習慣を生み出すものは3つあります。
①シンプルで分かりやすいきっかけを見つける
②具体的な報酬を見つける
③習慣にしたくなるような欲求を作る
です。
複雑でめんどうな作業は続かなく、報酬がなければ
習慣になることはない。
そして、その習慣を手に入れたあとに「やっといてよかった」
という欲求を満たしてなければ、習慣化は難しい。
最後に、
習慣を変えるには、
習慣を変えるのではなく、習慣に新たに付け加えることです。
そして、その習慣にある
満たしてくれる欲求を見つけることです。
その習慣を作っているのはストレスなのであれば、
ストレス解消のルーチンを付け加えれば、
悪い習慣は無くなっていきます。
本書の目次
プロローグ
第1部 個人の習慣
第1章 「習慣」のメカニズム 行動の4割を決めている仕組みの秘密
第2章 習慣を生み出す「力」 ファブリーズが突然大ヒットした理由
第3章 習慣を変えるための鉄則 アルコール依存症はなぜ治ったのか第2部 成功する企業の習慣
第4章 アルコアの奇跡 会社を復活させた、たった一つの習慣
第5章 スタバと「成功の習慣」 会社を復活させた、たった一つの習慣
第6章 危機こそ好機 停滞する組織をいかに変革させるか
第7章 買わせる技術 ヒット商品を自在に生み出す秘策
第8章 公民権運動の真相 社会運動はどのようにして始まるのか
第9章 習慣の功罪 ギャンブル依存は意志か習慣化付録 アイデアを実行に移すためのガイド
ペーパーバック版あとがき
解説 「生活習慣、それがすべてです」
習慣の力 チャールズ・デュヒッグ
他に面白かったところ
・ギャンブルにはまる理由
・習慣はきっかけと報酬を認識できれば、変えられる
・健康的な食品を先に買うと、後はジャンキーな食べ物を意識せずに買う
・買わせる技術 人が買うもので生活が見える
など、紹介できなかったことがまだまだあります
続きはぜひ本書でお読みください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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