【要約・書評】2025年、人は「買い物」をしなくなる

書籍

著者 望月智之

クロスメディア・パブリッシング

タケチ
タケチ

どうもタケチです。

今日の紹介する書籍は、

2025年、人は「買い物」をしなくなる

著者の経歴
株式会社いつも. 副社長

タケチ
タケチ

みなさんは買い物は好きですか?

仲間A Lv11
仲間A Lv11

いきなりだな!!

買い物が好きな人にとっては衝撃的なタイトルだよね。

なぜ、買い物をしなくなるのか。

それでは、書評をしていきましょう♪

要約

  • 将来の買い物時間は0分に近づく
  • 選べる自由があるとめんどくさい
  • 買い物は受け身になる

「買い物はめんどくさい!!」って気づき始めた。

買い物にはいくつか準備する工程がある。

最初に上がるのは身だしなみだ。(女性なら化粧をするし、男性ならひげをそる)

近くのコンビニによるだけでも、気にする人はいるだろう。

次は店まで行くまでの工程だ。

お探しの商品は歩きでいける距離にあるか、それが無理なら車か電車を利用する。

暑さや寒さに耐え、ようやく到着。

そこでようやく買い物タイムだ。

ここで目当ての商品を探さなければいけない。

やっと商品があるがあろう棚まで来たのはいいけど…

「売り切れ……」

どうやら無駄足だった。

ここであなたは二択を迫られる。

目当ての商品がないからきっぱり諦めるか

代わりになる商品を買うかだ。

その選択は任せるとして、用事が終われば家に帰らなければいけない。

帰り道に道路が渋滞しているかもしれない。

ようやく家につき、時計を見る。

物を買うのにいったいどれだけの時間を使ったのだろう。

仲間A Lv11
仲間A Lv11

満足できていれば、それでいいんじゃない。

タケチ
タケチ

そうだね、そういった反論はあるよね。

買い物は楽しいイベントだ。

いいものが買えるなら面倒だとは思わないとかね。

だけどそれは、買い物をするまでの工程の一部に過ぎない。

ネガティブな要素が多く潜んでいることにみんな気づき始めた。

「品ぞろえの多さではどこにも負けません!!」は価値がない

「店に欲しいのがない!!」っていう状況は、

消費者にとってその店に用はない。

それなら、品数を増やして消費者が求めているようにすればいいのか?

たしかに、そこに行けば探しているものがある状況を提供できれば、

消費者にとっては安心感がある。

必ず手に入るから無駄足をしなくてもよくなるからだ。

だけど、それは昔の話で、今ではメリットになっていない。

Amazonや楽天などのECサイト(ネット売買)で、

簡単に手に入りやすくなったからだ。

また、それ以前に商品の多さには致命的なことがある。

それは「商品を選ぶ」が実にめんどくさい。

目当ての商品があっても、隣に目をやれば頭の中からノイズが聞こえる。

「あれ!!隣の商品は安いな~」、「こっちのほう機能がいいな~」

仲間A Lv11
仲間A Lv11

あれって買う決心を鈍らせるよね(笑)

タケチ
タケチ

そして、どっちがいいのかわからず、何も買わずに帰る

僕のよくあるパターンだよ。

「選ぶのは第三者に任せ始めた。」

今を生きている僕たちは何かにと時間がない。

実におかしな話だ。

家電やスマホで生活かかる時間は短くできているはずなのに。

それは時間が空いた分だけほかのことに時間を使っているからだ。

当たり前の話だけどね。

僕たちは時間がない。

今欲しいイヤホンを探しているけど、

どれを選べばいいんだ。

コスパがいいか、音質を取るか。

知っているメーカーから知らないメーカーまで数多くのイヤホンが売られている。

一から情報を集めるのはめんどくさいし。

ここで登場するのはインフルエンサーの言葉とAIだ。

インフルエンサーはみんなの評価・信用を売りにしている。

そのために自分が本当にいいと思った商品しか紹介しない。

良くもない商品をオススメしたら、

商品の価値だけでなく自分の信用も下げる恐れがあるからだ。

信用ができるインフルエンサーを見つければ、

その人が紹介した商品を買うようになる。

次に来るのはAIだ。

ECサイトで買い物を続けると、向こうの方から

「あなたにおすすめの商品です」 というように歩み寄ってくる。

仲間A Lv11
仲間A Lv11

この商品を買った人はこの商品も買っていますとかね。

タケチ
タケチ

あれって結構つられるよね(笑)

「ググるが死語になる日が来るか」

小学生でさえ、スマホの所有率は29.9%もある。

そこで衝撃なのは、

デジタルネイティブと呼ばれる現在の20代の人たちの中には、

何かを調べるときにグーグルで検索しない。

仲間A Lv11
仲間A Lv11

なぬ!!

タケチ
タケチ

ググらない世代の予兆かな。

それではどうやって物を調べるのか?

それは専用のアプリで検索する。

服が欲しいのであれば、ZOZOTOWN専用のアプリで探す。

中古の商品はメルカリのアプリを使う。

なぜググらないのか?

ここまで読んでいればピンと来た人がいるかもしれないけど、

検索結果に対する、情報が多すぎるせいだ。

そこからわざわざクリックして、怪しいサイトだったら、ほかのサイトに入っては出てを繰り返すのか。

専用のアプリであれば、そんなことをする必要がない。

これは別にものに限った話ではない。

最新のニュース情報を調べたければ、TwitterやYouTubeを使えばいい。

重要なのは、これからはこの「ググらない世代」が購買力を持つようになるという事なのだ。

「所有する価値は下がっていく」

近年、様々な業界で採用され始めている「サブスクリプション」。

このサブスクリプションのビジネスモデルも、

ある意味で「買い物プロセスの省略」から生まれたサービスといえる。

DVDで考えてみよう。

ものすごく好きな映画を除いて、DVDを買って、

一年でその映画見る回数は何回だろう。

一年に一回しか見ないのであれば、残りの日数はオブジェとして棚に飾られているだけだ。

それなら観たいときにレンタルで借りてくればいい。

家にモノを増やさなくてよくなるから、メリットはある。

だけど、借りるためには、「借りに行く」、「返しに行く」工程が出てくる。

行っても目当ての商品がない可能性もあるから厄介だ。

そこで出てきたのが、定額で利用できるビジネスモデルのサブスク(サブスクリプション)

の登場だ。

もちろん最新の映画になると、追加で金額がかかったり、ない場合もある。

サブスクのサービスがなかったときは、店舗が消費者と映画を結ぶ存在だった。

しかし、店舗に行く工程を省略することで、時間をほかのことに使うことができるのだ。

これはDVDに限った話ではない、音楽は最新のものまでいつでも聴けるし、

車をシェアすることに抵抗感も少なくなっている。

「所有しないこと」が選ぶ人たちは増えていく。

「売るために所有する概念を与えたメルカリ」

アパレル業界では今、「セールしても売れない」と

悩むブランドが少なくない。実はこの現象も、

メルカリの影響が大きいと考えられるのだ

先ほど紹介した、「所有しないこと」を選ぶ人たちだ。

メルカリで個人の物が売買できるようになると、セール品のように値崩れは激しい。

安く買えても、中古として売るときに値段が付かないのでは意味がない。

逆に定価で売られているものは、値崩れがしにくく大きな価値がある。

来年は着ないと考え、売る目的で買う人が現れているからだ。

「買い物がなくなった生活」

買い物は、「自分で探して選ぶ」という形ではなくなり、

AIが勝手に探してきてくれる

あるいは人からすすめられたものだけほしくなる。

あとは、それを決算するかどうか、その時間だけの問題である。

仲間A Lv11
仲間A Lv11

まるでSFみたい聞こえるけど…

タケチ
タケチ

だけど、合理的だよね。

実は今でも考えないで物を買うものがある。

それは、洗剤などの日用品だ。

ブランドは気にしない人は多いだろう。

こういうものはAIによって勝手に決済し、定期的に配達してくれるようにできる。

大体交換時期がわかるものはこういう流れに変わる。

また5Gの世界になり、

全ての人にスマホという執事が身の回りのお世話をし始める。

この世界では、リアルとバーチャルの境はなくなるだろう。

ここで「感触」を伝えることができれば、

夏休み休暇で遠い親戚の家を訪れずにVRで孫を

抱っこしてあげることだってできそうだ。

全てのものが人間とつながれば、

AIが読み取ってその時に合った行動を起こしてくれるだろう。

食事の時間になれば、料理が自動に届いたり、

デートの前日にはふさわしい服が届く。

起きてから寝るまで、そして寝ている間も、

その人に最適なサービスが提供され続けることになるだろう

そのほかの内容

  • ただの店舗がなくなり、「体験型」の店舗が生き残る時代へ
  • CMよりも口コミを信じる商社たち
  • Amazonが選ばれる理由
  • プライベートブランドが圧巻するからくり
  • 「便利さ」に飽き始めた消費者が求めるもの
  • 加速するインフルエンサーマーケティング
  • インフルエンサーの求めるものは「お金」ではなく「信用」
  • 消費者の時間を奪うことで利益になる
  • 質よりも共感できるストーリーで売れていく

など、紹介できなかったことがまだまだあります

続きはぜひ本書でお読みください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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