著者 望月智之
クロスメディア・パブリッシング
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どうもタケチです。
今日の紹介する書籍は、
2025年、人は「買い物」をしなくなる
著者の経歴
株式会社いつも. 副社長
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みなさんは買い物は好きですか?
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いきなりだな!!
買い物が好きな人にとっては衝撃的なタイトルだよね。
なぜ、買い物をしなくなるのか。
それでは、書評をしていきましょう♪
要約
- 将来の買い物時間は0分に近づく
- 選べる自由があるとめんどくさい
- 買い物は受け身になる
「買い物はめんどくさい!!」って気づき始めた。
買い物にはいくつか準備する工程がある。
最初に上がるのは身だしなみだ。(女性なら化粧をするし、男性ならひげをそる)
近くのコンビニによるだけでも、気にする人はいるだろう。
次は店まで行くまでの工程だ。
お探しの商品は歩きでいける距離にあるか、それが無理なら車か電車を利用する。
暑さや寒さに耐え、ようやく到着。
そこでようやく買い物タイムだ。
ここで目当ての商品を探さなければいけない。
やっと商品があるがあろう棚まで来たのはいいけど…
「売り切れ……」
どうやら無駄足だった。
ここであなたは二択を迫られる。
目当ての商品がないからきっぱり諦めるか
代わりになる商品を買うかだ。
その選択は任せるとして、用事が終われば家に帰らなければいけない。
帰り道に道路が渋滞しているかもしれない。
ようやく家につき、時計を見る。
物を買うのにいったいどれだけの時間を使ったのだろう。
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満足できていれば、それでいいんじゃない。
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そうだね、そういった反論はあるよね。
買い物は楽しいイベントだ。
いいものが買えるなら面倒だとは思わないとかね。
だけどそれは、買い物をするまでの工程の一部に過ぎない。
ネガティブな要素が多く潜んでいることにみんな気づき始めた。
「品ぞろえの多さではどこにも負けません!!」は価値がない
「店に欲しいのがない!!」っていう状況は、
消費者にとってその店に用はない。
それなら、品数を増やして消費者が求めているようにすればいいのか?
たしかに、そこに行けば探しているものがある状況を提供できれば、
消費者にとっては安心感がある。
必ず手に入るから無駄足をしなくてもよくなるからだ。
だけど、それは昔の話で、今ではメリットになっていない。
Amazonや楽天などのECサイト(ネット売買)で、
簡単に手に入りやすくなったからだ。
また、それ以前に商品の多さには致命的なことがある。
それは「商品を選ぶ」が実にめんどくさい。
目当ての商品があっても、隣に目をやれば頭の中からノイズが聞こえる。
「あれ!!隣の商品は安いな~」、「こっちのほう機能がいいな~」
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あれって買う決心を鈍らせるよね(笑)
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そして、どっちがいいのかわからず、何も買わずに帰る
僕のよくあるパターンだよ。
「選ぶのは第三者に任せ始めた。」
今を生きている僕たちは何かにと時間がない。
実におかしな話だ。
家電やスマホで生活かかる時間は短くできているはずなのに。
それは時間が空いた分だけほかのことに時間を使っているからだ。
当たり前の話だけどね。
僕たちは時間がない。
今欲しいイヤホンを探しているけど、
どれを選べばいいんだ。
コスパがいいか、音質を取るか。
知っているメーカーから知らないメーカーまで数多くのイヤホンが売られている。
一から情報を集めるのはめんどくさいし。
ここで登場するのはインフルエンサーの言葉とAIだ。
インフルエンサーはみんなの評価・信用を売りにしている。
そのために自分が本当にいいと思った商品しか紹介しない。
良くもない商品をオススメしたら、
商品の価値だけでなく自分の信用も下げる恐れがあるからだ。
信用ができるインフルエンサーを見つければ、
その人が紹介した商品を買うようになる。
次に来るのはAIだ。
ECサイトで買い物を続けると、向こうの方から
「あなたにおすすめの商品です」 というように歩み寄ってくる。
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この商品を買った人はこの商品も買っていますとかね。
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あれって結構つられるよね(笑)
「ググるが死語になる日が来るか」
小学生でさえ、スマホの所有率は29.9%もある。
そこで衝撃なのは、
デジタルネイティブと呼ばれる現在の20代の人たちの中には、
何かを調べるときにグーグルで検索しない。
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なぬ!!
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ググらない世代の予兆かな。
それではどうやって物を調べるのか?
それは専用のアプリで検索する。
服が欲しいのであれば、ZOZOTOWN専用のアプリで探す。
中古の商品はメルカリのアプリを使う。
なぜググらないのか?
ここまで読んでいればピンと来た人がいるかもしれないけど、
検索結果に対する、情報が多すぎるせいだ。
そこからわざわざクリックして、怪しいサイトだったら、ほかのサイトに入っては出てを繰り返すのか。
専用のアプリであれば、そんなことをする必要がない。
これは別にものに限った話ではない。
最新のニュース情報を調べたければ、TwitterやYouTubeを使えばいい。
重要なのは、これからはこの「ググらない世代」が購買力を持つようになるという事なのだ。
「所有する価値は下がっていく」
近年、様々な業界で採用され始めている「サブスクリプション」。
このサブスクリプションのビジネスモデルも、
ある意味で「買い物プロセスの省略」から生まれたサービスといえる。
DVDで考えてみよう。
ものすごく好きな映画を除いて、DVDを買って、
一年でその映画見る回数は何回だろう。
一年に一回しか見ないのであれば、残りの日数はオブジェとして棚に飾られているだけだ。
それなら観たいときにレンタルで借りてくればいい。
家にモノを増やさなくてよくなるから、メリットはある。
だけど、借りるためには、「借りに行く」、「返しに行く」工程が出てくる。
行っても目当ての商品がない可能性もあるから厄介だ。
そこで出てきたのが、定額で利用できるビジネスモデルのサブスク(サブスクリプション)
の登場だ。
もちろん最新の映画になると、追加で金額がかかったり、ない場合もある。
サブスクのサービスがなかったときは、店舗が消費者と映画を結ぶ存在だった。
しかし、店舗に行く工程を省略することで、時間をほかのことに使うことができるのだ。
これはDVDに限った話ではない、音楽は最新のものまでいつでも聴けるし、
車をシェアすることに抵抗感も少なくなっている。
「所有しないこと」が選ぶ人たちは増えていく。
「売るために所有する概念を与えたメルカリ」
アパレル業界では今、「セールしても売れない」と
悩むブランドが少なくない。実はこの現象も、
メルカリの影響が大きいと考えられるのだ
先ほど紹介した、「所有しないこと」を選ぶ人たちだ。
メルカリで個人の物が売買できるようになると、セール品のように値崩れは激しい。
安く買えても、中古として売るときに値段が付かないのでは意味がない。
逆に定価で売られているものは、値崩れがしにくく大きな価値がある。
来年は着ないと考え、売る目的で買う人が現れているからだ。
「買い物がなくなった生活」
買い物は、「自分で探して選ぶ」という形ではなくなり、
AIが勝手に探してきてくれる、
あるいは人からすすめられたものだけほしくなる。
あとは、それを決算するかどうか、その時間だけの問題である。
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まるでSFみたい聞こえるけど…
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だけど、合理的だよね。
実は今でも考えないで物を買うものがある。
それは、洗剤などの日用品だ。
ブランドは気にしない人は多いだろう。
こういうものはAIによって勝手に決済し、定期的に配達してくれるようにできる。
大体交換時期がわかるものはこういう流れに変わる。
また5Gの世界になり、
全ての人にスマホという執事が身の回りのお世話をし始める。
この世界では、リアルとバーチャルの境はなくなるだろう。
ここで「感触」を伝えることができれば、
夏休み休暇で遠い親戚の家を訪れずにVRで孫を
抱っこしてあげることだってできそうだ。
全てのものが人間とつながれば、
AIが読み取ってその時に合った行動を起こしてくれるだろう。
食事の時間になれば、料理が自動に届いたり、
デートの前日にはふさわしい服が届く。
起きてから寝るまで、そして寝ている間も、
その人に最適なサービスが提供され続けることになるだろう
そのほかの内容
- ただの店舗がなくなり、「体験型」の店舗が生き残る時代へ
- CMよりも口コミを信じる商社たち
- Amazonが選ばれる理由
- プライベートブランドが圧巻するからくり
- 「便利さ」に飽き始めた消費者が求めるもの
- 加速するインフルエンサーマーケティング
- インフルエンサーの求めるものは「お金」ではなく「信用」
- 消費者の時間を奪うことで利益になる
- 質よりも共感できるストーリーで売れていく
など、紹介できなかったことがまだまだあります
続きはぜひ本書でお読みください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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