著者 藤田和日郎
飯田一史
小学館
いかにして藤田和日郎の新人アシスタントが漫画家になったか
この書籍はこんな人におすすめ
・漫画家志望の人
・部下を持った上司の人
・新入社員の人
この本ができた経緯
藤田氏が自身の成功だけではなく、多くのアシスタントがプロ作家になっている。これには何か秘密があるのではないか……っという経緯からこの書籍ができた
本書は漫画家志望者のための心得から作品に対しての作り方が書かれているが、この本は漫画家志望者以外の社会人にもタメになる内容になっている。
藤田さんはうしおととらと、からくりサーカスの作者だよね。
そうだよ、この人は作品だけでなく、仕事場でののルールが面白いことで結構知っている人もいるんじゃないかな
仕事場では無口禁止
事務所に入ったところですぐ目に付くところに無口禁止のポスターが貼ってある。
漫画家の事務所って黙々と作業している印象があるだろうが、ここではそうはいかない
その理由としては、コミュニケーションと他人に興味を持つことが必要だと思っているためである。(それと事務所がワイワイしているのが好きらしい(笑))。
確かに漫画家だけでなく、デスクワーク仕事がメインだと、パソコンを目の前にして一人で黙々と作業していることが多い。しかし、それで完結する仕事は少なく取引先をお客と会話をしなければいけない時がある。
信頼関係の構築のための練習台に、同じ空間の人を練習台にコミュニケーションを図っていく効果もあるし、話をすることによって自分の考えがまとまることもある。
それと他人に興味を持つこともいいことだ。何より今まで自分が関心のなかったものがよく感じるかもしれない。初めの人と会話をしなければいけない時は接点を探すのが大変だ
事務所内の共通言語
共通言語?
例えば、このシーンの背景は緑で塗っておいて…という感じで指示を出したとして、緑って色は人それぞれ違いがある
すごく合理的だと思いませんか
たまにあいまいな情報の仕事を振られることがあるだろう
そういう時に、前にやった何々のようにしてっていう感じで全員が共通で認識していたら仕事が早く進みそうですよね
手前で迷っているのは時間の無駄
やろうと思っているものがあるときに人は何かと作業の流れをよくするためにいい道具を探したりする。悪いことではないが何を迷っているのか自覚する必要がある。
例えば、英語の勉強をしようとしているのに、いいスケジュール帳を探すのは違う。 それは時間の無駄で、必要ならやってる途中で見つければいいのだ
この本書の言葉でいうと、目指すべき道は早く分かったほうがいい、それと他人はいいから自分の足で山を登れだ。
人の作品について語ったりする漫画家もこれにあたる、評論家面せず自分の作品に向き合え!!
新人は質問するのが仕事
仕方のないことだが新人は何も知らない
上司からしたら何でもかんでも質問をして早く覚えてほしいだろう。 質問する質問がわからないとよくある話だが、どんなくだらないことでも質問したほうがいい。
相手が話したことを頭で繰り返して確認する 「一を聞いて十を知る」などと求めない一を聞いたら一を理解して自分のものに考えていたほうが良い。
「なんで?」の必要性
大体の仕事は覚えてしまえば流れ作業のようなものだ。しかし、作業していく過程でよくわからいないけどうまくいっているからといいかっていう疑問はが少しはあるのではないだろうか。
その考えはいろいろともったいなくて、「なんで?」と自問する癖があれば、物事が深堀でき、人にわかりやすく説明できる。
画のことでいうと、例えば主人公は犬が嫌いだとして、何の説明もなくストーリーが進んでいったら読者は何があったのかわからずもやもやした気持ちでページをめくることになってしまう
本書ではこのほかにも多くの教訓が書かれている 漫画家を目指すための、理想と現実とストーリーの作り方、心得と編集者とのかかわり方などだ。
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