【書評・要約】専業主婦は2億円損をする ~専業主婦は日本だけの絶滅危惧種

書籍

著者 橘玲
マガジンハウス

この書籍はこんな人におすすめ

・将来になりたいと憧れている人
・現在専業主婦の人
・結婚を考えている男性の人

本書のポイント

専業主婦になると不幸になる
子育てを夫婦だけで完結するな

一言断っておくが、本書は別に専業主婦を差別するものではありません。
2014年の情報だと、女性の3割は専業主婦に憧れているそうなんです。

本書は将来のことについての考え方を教えてくれる本なんだ。
本書では資本は3つに分けて解説している。

一つ目は金融資本。これは貯金額や、親がお金持ちとかにあたる

二つ目に社会資本。これは友達が多かったりして、お金がないけど楽しく生きていけること

三つ目に人的資本。これは仕事はでき、これからも仕事を続ければ地位や給与が高くなっていくものだ

専業主婦になると不幸になる

これは先ほど説明した三つの資本の中で、社会資本を捨てるという行為に当たる、それでこの資本を捨てずにいれば、2億円を損することがないというか将来稼げたであろうお金を得られないということだ

この2億とはわかっていると思うけどなかなかデカい。

子供を大学まで通わせるお金がオール公立だと最低1000万、オール私立なら最低2500万といわれているから、全然おつりが出る

もちろん、社会資本だけがデメリットではない。

次に、自由がないことと自己実現(成長)ができないことだ。

ここでいう自由は、昼間テレビを見たり、自分の時間はいくらでもあるじゃないか!!ということではなく、パートナーに依存しなければならないという点だ。

仮に結婚生活が10年ぐらい続いたとしよう。その間に子供ができ、今までは順風万番な生活を送っていたが、愛に亀裂が入り、離婚しシングルマザーとしてパートなどで生計を立てなければいけなくなったっという話はよくある。

日本のシングルマザーの状況はひどく年収が300万円に満たないデータが出ている。 もちろん専業主婦の中にも多くの自由を手に入れている人はいるはずだが、我慢している人も少なくないはずだ

なのでパートナーにどんな仕打ちをされても目をつむり、我慢しなければいけない状況もあるのではないだろうか

自己実現に関しては、子供を産んでも仕事を続けることによって息抜きにもなるし、パートナーとの関係が対等になる。この考え方は海外では当たり前になっていて、専業主婦はそもそもあまり存在しない。

日本の考え方はだいぶ遅れていて、日本の「男と女の社会的格差」でいうと2019年は121位と目も当てられない状態になっている。(このことに関してはすぐにはよくならないだろうからあきらめたほうがいい?)

子育ては夫婦で完結するな

子育ては女性がするものだと風潮がまだ日本には色濃く存在している

書店に行けばいろいろな子育て本が置かれていて、「**したときは、こういうふうにほめましょう」とかいろいろ書かれている

そういう子育てテクニックというのはすべての人に当てはまるものではないし、行動遺伝学的に言うとあまり期待できないそうだし、そこまで愛情をもって接しなくても 子供というのは、勝手に育っていくものだ

もちろん面倒は見なければいけないが親がすべて見る必要はない。

本書では、普通に働きながら日中のことは家政婦を雇えばよいと書かれている

東南アジアなどに行けば当たり前のように雇っているが、日本ではあまりないのでそれ以外であれば、両親に見てもらえればいい。

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