著者 山口周
ダイヤモンド社
どうもタケチです。
今日は思考術についての書籍の紹介をします
ニュータイプの時代
新時代を生き抜く24の思考・行動様式
本書は電通、ボストン、コンサルティング、グループ等で戦略策定、文化政策、組織開発などに従事してきた著者が新時代に必要な思考・行動を紹介するものです。
働き方改革が始まったということで古い不要な風習を捨てて新しく働き方をアップデートしていきましょう。
本書はこんな人におすすめ
- これからの働き方が気になる人
- もっと自由に有意義に働きたいと思っている人
そんなあなたにうってつけの書籍です。
ではさっそく書評をして行きましょう♪
まず古い働き方をしている人の考えとこれから必要になってくるだろうと考える働き方について比べていこう 。
オールドタイプ(古い働き方)
- 正解を探す
- 予測する
- KPIで管理する(設定・管理・分析)
- 生産を上げる
- ルールに従う
- 一つの組織にとどまる
- 精密に計画し実行する
- 奪い、独占する
- 経験に頼る
ニュータイプ(これからの働き方)
- 問題を探す
- 構想する
- 意味を与える
- 遊びを盛り込む
- 自らの道徳観に従う
- 組織間を越境する
- とりあえず試す
- 与え、共有する
- 学習能力に頼る
ここでは、この中から3つほど紹介していきます。
「意味を与える」
いつの時代に合っても、その時代の「若者」というのは、常に「その時代に足りないもの」についてハングリーなだけだということです。
モノが過剰にあふれる一方で、意味が枯渇している社会にあって、若者が「モノ」に対してハングリーになれないのは当たり前のことです。
このような時代にあって、ひたすらに金銭や物を褒美としてちらつかせながら、
意味を与えることもなく他人をコントロールしようとするのは典型的なオールドタイプのマネジメントパラダイムであり、今後は有効に機能しません。
モノがあふれる今の時代に大量にものを安く売る方法はもう終わっているんだ
もうみんな豊かになっていてみんな大体のものは持っているしね
それで意味を与えるってどういうこと
君はケータイ何を使っている
アイフォンだよ
次にケータイを変えるならほかのメーカーにしたりする?
いや!! 俺はアイフォン一筋だぜ!!
アップルが成長したのはここにあるんだ。製品のブランド化と機能を徹底的に機能排除したスタイル。
始めに出てきたときは革新的で人気が出ただけと思うだろうけど、今ではいろんな企業が同じスマホの形で販売を行っているけど、アイフォンにはかなわないんだ
他のと何が違うのか?
一番大きいのはデザインだろう。
当時には珍しかった、メタリックな外見、まさに高級感という意味を付け加えたんだ。
「遊びを盛り込む」
昆虫の研究で面白い事例がある
それはアリの研究だ。
アリはどのように持ち帰れないほどの食料があるとき、ほかのアリたちにエサの場所を伝えられるのか。
それはフェロモンを道筋に付けてアリたちを向かわせているからだ。
しかし、ここでそのフェロモンを正確に感知できない間抜けアリがいる。
その間抜けアリもフェロモンを道筋に付けて行動しているから、現場は混乱するだろう。
昆虫もミスするんだな…急に親近感!!
っでここで登場する研究だけど、正確なルートを行くアリとルートを間違えるアリをいくつかのグループに分けてエサを持ち帰るまで追尾した結果
なんとルートを間違えるアリが一定数いたほうがエサを持ち帰る時間が速くなったんだ。
この研究結果は、私たちが何気なく用いている「生産性」という概念が、実は極めてトリッキーな概念なのだという示唆を与えてくれます 。
アリのコロニーに関して言えば、まだ誰も「新しいルート」を見つけていない時、生産性を高めるためにはフェロモンを正確にトレースするのが最善の策であるように思われます。
この状況で、フェロモンを正確にトレースできない間抜けアリが混ざれば、
その間抜けアリが偶然に「あたらしいるーと」をみつけるまで、生産性は一時的に低下することになります。
ところが、ここに「時間」と「偶然」という要素が入り込んできます。
間抜けアリがフェロモンをトレースすることに失敗して「偶然に」もっと効率的な新しいルートを発見すれば、生産性は飛躍的に高まることになります
もちろん人が全て当てはまるわけではないが、遊びを入れることによって新しい発想が生まれて、案外早く目標に近づけるかもしれないね
「組織間を越境する」
ここの章での答えは一つに絞るな!!
早っ!! 仕事のこと?
そうだよ!!仕事だけとは限らないけどね♪
巷ではよくジャンルを極めるなら一万時間必要だ!!
書籍でもよく書かれているよね。
「努力すれば夢はかなう」などの価値観は危険なんだ。
命題1 天才モーツァルトも努力していた
この命題に対して、逆の命題、つまり、
命題2 努力すればモーツァルトのような天才になれる
を真としてしまうのは、子供がよくやる「逆の命題」のミスです。正しくは、
命題1 天才モーツァルトも努力していた
という真の命題によって導かれるのは、対偶となる命題、つまり、
命題2 努力なしにはモーツァルトのような天才にはなれない
であって、「努力すればモーツァルトのような天才になれる」という命題ではありません。
じゃあ仮にモーツァルトのようになるにはどうすればいいのさ!!
努力してみて自分には才能がないなと思ったらモーツァルトにならない
が正解だよ
つまり見切りを早くつけることが大切なんだ。ひどいと思うかもしれないけどね
人はある物事に対してある程度の金銭や時間を投入してしまったら、もったいないという心理が働いて抜けられなくなってしまうんだ。
でもここで注意!!
やめるときはきっぱりするのがいいけど、何も学ばずにやめるのはそれこそ時間だけを無駄にしているんだ タダでは逃げずに何か持ち逃げする気持ちでね(笑)
その他の内容
- 問題を解くより「発見」して提案する
- ルールより自分の倫理観に従う
- 自分の価値が高まるレイヤーで努力する
- 大量に試して、うまくいったものを残す
- 肩書や立場に関係なく、フラットに振る舞う
など、紹介できなかったことがあるから気になったら読んでみてね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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