著者 松本利明
KADOKAWA
どうもタケチです。
今日は転職についての書籍の紹介をします
「いつでも転職できる」を武器にする
市場価値に左右されない「自分軸」の作り方
本書は働き方と人事の改革から人事の選抜や育成と幅広くマネジメントしている著者が
転職での自分の武器の見つけ方、活かし方の情報を紹介。
主に転職を軸とした書籍ですが、今の会社でできれば長くいたいと思う人も必見です。
本書はこんな人におすすめ
- 今の会社にこのままでいいのかと思っている人
- 「自分のやりたいこと」が見つけられない人
- この会社のほかに行く自信がない人
そんなあなたにうってつけの書籍です
ではさっそく書評をして行きましょう♪
自分の売りになる強みや実績が見つからない場合
今の会社は嫌だけど、転職できる自信がないな
その自信のなさは自分の能力を限定的に狭めているから見つけにくいんだ。
周りに目を向けてありがとうの方程式でキャラをはっきりさせよう
次の3名の転職候補者の中で「この人がいい!」と突き抜けている人はどなたですか?
Aさん 「ソニーで25年エンジニア経験」
Bさん 「パナソニックで26年エンジニア経験」
Cさん 「NECで24年エンジニア経験」
どなたか突き出していましたか? どんぐりの背比べで、違いが分からないのが本音でしょう。
すごい経験者たちってわかるけど、確かに能力に違いが見えないね!!
転職する際に自分の実力が低いと思って悲観したとしても、自分が考えている「強み」や「実績」もほかの人から見れば大した差はなく、誤差の範囲内なのです 。
それは対象となる仕事が同じであればだれでも同じような経歴になるからです。
でもその強みも実力差が着くから不安だな
そうなんです。強みで勝負しようとしても結局は上には上がいるもので今が一番でもいつ自分より強い人が出てきたらと思うと不安が常に付きまとい、永遠に解消されることはないでしょう。
じゃあ武器はどうすればいいの?
ここで登場するのは「持ち味(資質)」です
持ち味(資質)を知るにはどうしたらいいかというと、あなたが普段仕事をしていて
「どんな人」から「どんな『ありがとう』の声」をもらっているのかを集めるとわかります。同じ経理の仕事をしていても、
・『正確で』ありがとう
・『気が利いて』ありがとう
・『仕事が速くて』ありがとう
・『みんなを引っ張ってくれて』ありがとう
など、その人の持ち味(資質)に合わせ、「ありがとう」の声は違います。
あなたは持ち味に合わせた傾向があるはずです。そこが、あなたの売りになるのです。
周りの助けになることを鍛えればいいってことか、
それならこうなるべきことを今から考えるぜ!!
ちょい待ち!!
べき論では、「こうありたいと目指す姿」であって一貫性がないよ
??どういう意味
誰にでも同じ行動をするってこと。
例えばAさんに比べてBさんからきた仕事は遅いとか速さを使い分けたりすると周りから見透かされて持ち味というブランドにならないよ
「やりたいこと」や「好きなこと」でどうすれば稼げるか
好きなことをしてずっっと生活していきたいぜ!!
ちなみに君の好きなことって何??
それはあれだよ……それは…なんだ?
子供の頃はあんなにやりたいことがあったのにどうしてやりたい事・好きなことがいつの間にかなくなってしまった!!
って思う人はいるのではないでしょうか
今「これをやりたい」っと即答できる人はごく少数です。
それはなぜか !
「やりたいこと」の正体は、実は「情報」が9割だからです。
仕入れた情報を通して「頭で考えて」導くのが、「やりたいこと」の正体です。
実際、あなたも、「やりたいこと」と聞かれて、あたまで「う~ん」と考えたでしょう。
逆に言うと「やりたいこと」は情報としてはいらないと思いつかないのです。
・ かっこいい
・儲かりそう
・周りから認められそう
・楽しそう
など、実際に情報を得た時の感情をもとに、「やりたいこと」かどうかを考えるのです。
人は人生の経験から、学ぶものです。
いいことでもあり、悪いことでもあります。
なぜなら経験上「これはできそうにないな」など脳の中でストップをかけるからです。
スポーツで例えるなら30代を過ぎたときにプロサッカー選手になろうと思わないでしょう
しかし、いい面でいうと人は成功と失敗をする過程で、賢くなり経験で現実的な正解を出すようになります。
以前、ホリエモンは「やりたいことや向いていることは最初から分かっている人はいない。なんでもいいから手当たり次第に手を出して、できるだけハマってみよう」と言っています。
何かに挑戦しようと思って頭だけで考えて「無理だ!!」って完結させる人は多いものです
なるほど!!多動力だな~ よっしゃーじゃあ行動あるのっ
ちょい待ち!!
ここで注意、行動してやりたいことっぽいのを見つけたけど違うかなと思ったらすぐに手放すことを考えたほうがいい、
苦労して見つけた自分の時間と労力を無駄にしたくないと思う心理が働くからです。
「自分軸の「市場」はフェーズ×場所で決まる」
転職したいけど、どこへ行けばいいんだ!!
自分軸でキャリアを考えるベースとなるのは視点だよ
本書ではキャリアは3つの視点で考えている
①:「事業のライフサイクル」の中で自分がフィットするフェーズはどこか?
- 導入(新しいことを考える人材タイプ) = リスクを取ってチャレンジする
- 成長(走りながら、今のビジネスを太くする人材タイプ) = 現場レベルでの対応し、改善しながら物事を前に進められる
- 安定(ルールや仕組みに沿って今のビジネスを太くする人材タイプ) = 基準からのずれやミスを修正する
- 衰退・再展開(最適化する人材タイプ) = 対立を解消し融合できる ・ 捨てられるものを思い切って捨てられる
- のりしろ(策士の人材タイプ) = フェーズの切り替わりの時に現れるので2つのフェーズを体験できる ・ 全体を描く発想と目先の改善のバランスをとれる
②:「自分に合った居場所(業界・職種・会社)はどこか?」
新卒は会社を軸に考える
中途は即戦力が期待されるため、職種を軸に考える
③:①と②で絞った居場所で、「自分のキャラ」で活躍し、成長する
フェーズによって人材に用意されている椅子が違うから会社の転換期には注意が必要なんだ
椅子の数は、導入<衰退・再展開<成長<安定です。
注意は安定期です。最近は事業のライフサイクルだけでなく、
情報システム部門、バックオフィス、物流部門など機能別の子会社化やアウトソーシングの名のもとに、
社外に椅子が移動してしまうこともよくあるからです。椅子ごと社外に出されてしまわないよう注意が必要
「自分軸で強くなる、転職しない時にやり続けること」
転職はまだする予定はないけど、現状で力を身に着けるにはどうすればいいのかな
スキルは3階建てで組み替える
本書ではスキルは3階建てに分類している。
まず1階の土台となる部分はさっき紹介した持ち味(資質)です。これは変化しにくいものです。
2階はポータブルスキル(仕事をするうえで必要となるコミュニケーション+対人育成などです)
最後の3階は専門性(知識・経験)です(常に変化していくもの)
本書では3階の専門性よりも2階のポータブルスキルを鍛えるべきだと書いてあります 。
仕事をするうえで簡単に身に付くものがあり(全てではないが)、可変的だが変わりにくいものでもあるからです。
まとめ
- 自分の持ち味を見つけて転職に役立つ武器を発見する
- やりたいことは行動することで見つけることができる
- 自分が求めているフェーズはどこか
- 転職をまだ考えていないが、持っていたほうがスキル
今は、昔とは違い一つの会社で定年までいるという考えはなくなりつつあります。
日本では2人に1人は転職の経験があるという調査結果があります
転職活動するにあたって後悔しないためにも、日ごろからスキルを磨く活動を心掛ける必要性を説いた本でした。
その他の内容
- 自分に隠れた資質の見つけ方
- 人生で刷り込まれた価値観を本来の自分の素質から切り離す
- 「大人の自己紹介」があなたの市場価値を上げる
- アラフィフでも自分の価値の取り出し方がわかれば「売れっ子」
- ポータブルスキルを身に付けるには賞味期限がある
- ポータブルスキルの身に付け方
- 転職先を見切る基準を知る
- 「できるところまで頑張ろう」と思うと賞味期限が切れる
など、紹介できなかったことや、フェーズに関して詳しく説明されているから 本書を読んでスキルを身に付けてはどうでしょうか 。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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