著者 スティーブン・レヴィット
スティーブン・ダブナー
櫻井祐子 訳
ダイヤモンド社
どうもタケチです。
今日は思考術についての書籍の紹介をします
0ベース思考
どんな難問もシンプルに解決できる
著者の経歴
- ハーバード大学(経済学)を最優等で卒業
- シカゴ大学経済学部の教授として教鞭をとっている
- TIME誌の「世界で最も影響力のある100人」の一人に選ばれる
著者は過去の書籍で有名なのは「やばい経済学」を出していて知っている人も多いんじゃないかな
本書はこんな人におすすめ
- アイデア力をつけたいと思っている人
- 固定概念にとらわれやすい人
そんなあなたにうってつけの書籍です。
ではさっそく書評をして行きましょう♪
「 問題を違う方向からとらえ直す 」
小林尊さんって人を知っていますか?
日本人でトップクラスのフードファイターで世界記録をいくつも持つ人物です
彼が大食いを生業と考えた時の体型は華奢でお世辞にも大食いのイメージがなかったそうです。
彼の名が世界にとどろかせたのはコニーアイランド大会のホットドックの早食いです
当時の記録は25本と1/8本でした。
さて、小林さんの記録は何本だと思いますか
27本ぐらいかな…
これだけ引っ張るんだ30本だよ!!
残念!!正解はなんと50本だ!!
当時の記録の2倍の数値をたたき出したんだ
どんな方法を使ったかというと……頭を使ったんだ!!
小林さんは戦略を練った。
みんなの戦い方は、ホットドックを単体でただ黙々と口に入れて、水で流し込むスタイルだった。
そのスタイルをまねていては大男たちには勝てない。
そこで考え付いたのはパンとソーセージを分けるホットドックの分解だ!!
大食いとはおいしく食べる必要なんていない、ほかの人よりもできるだけ多く、そして早く食べ物を胃に入れるだけだ。
今までは黙々と食べる競技だった大食いに戦略が加えることによって小林さんは勝てたのだ。
「 一般通念を疑え 」
一般通念って何?
暮らしている人たちの物のとらえ方だよ。
簡単に言うと暗黙の了解だね
本書では胃潰瘍という病気を例に紹介している。
胃潰瘍とは胃の粘液がただれて、悪化すると胃に穴が開く症状のことを言う
当時は胃潰瘍になれば生涯の医者通いと薬で、場合によっては手術と80憶ドル規模の業界だった。そしてその病気の根本的な原因は精神的なストレスと刺激の強い食べ物とされていた。
そこで登場するのが、マーシャルという若い研修員だ。
彼は潰瘍の患者を診ているときにある共通点が見つけた。それはピロリ菌だった
そこでいろいろと実験してみたが何の情報を得られなかったため、自分の体で試してみようと決めたんだ
なかなかのクレイジー加減だな!!
人類史上、自分から潰瘍になろうとしたのは、マーシャルただ一人だろう。
もし発症するとして何年も先のことだろうと、彼は踏んでいた。
ところがピロリを飲み込んでから5日後に、マーシャルは突然激しい嘔吐に襲われた。「バンザイ」10日後、自分の胃からもう一度生検を取ると、「細菌だらけだった」。
既に胃炎を起こしていて、明らかに潰瘍になりかけていた。そこでピロリ菌を駆除するために抗生物質を飲んだ。
クレイジー!!
マーシャルはこのことを医学会に発表したんだけどなかなか受けられなかったんだ
だけど何年かした後にとうとう認められて2005年にノーベル賞を受賞したんだ。
「努力による報酬が逆効果になる!」
努力による報酬で逆効果になるって本当か!!
全てそうとはならないんだけど、それを逆手に取る人もいることを考えないと思ってもみなかったことが起こるんだ
本書では「コブラ効果」という現象を紹介している。
植民地時代のインドで、あるイギリス人領主がコブラの大量発生していることに頭を悩ませていた。
そこで彼はコブラの皮を持ってきたものに懸賞金を出すことにした。
効果がありすぎて、コブラの養殖なんて新しい業界が生まれ、インド人は懸賞金目当てでコブラを養殖、飼育し、殺すようになった。
ついに賞金が廃止されると、養殖業者は当然のことをした……
いらなくなったコブラを大量に野に放ったのだ。
今の日本でも害獣に懸賞金が駆られているケースがあるな
これを教訓にすることは3つある
- どんなに善意の人たちが作ったものでも裏をかこうとする人たちに束になってこられるとかなわない
- 相手は常に自分のような考え方をしないものだから、期待したような反応が得られない
- ルールが変われば行動も変わることを常に考える。
まとめ
情報が多ければ多いほど、答えにたどり着くまでに常識という名の脂肪が身についていく
脂肪がつけばつくほどに落とすのは容易ではなくなる。
それならば、身に付けた有益なものがあるかもしれないが思い切って0に立ち戻って考え直すことで簡単に答えにたどり着くかもしれない。
その他の内容
- 世界で一番言いづらい言葉は「知らない」!!
- 真実はルーツをある
- だからあなたは「やめるべきこと」を続けている
など、紹介できなかったことがあるから気になったら読んでみてね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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