【要約・書評】経済は感情で動く ~後編

書籍

著者 マッテオ・モッテルリーニ
   泉紀子 訳

紀伊國屋書店

タケチ
タケチ

どうもタケチです。

今日は前回の続きだ♪

経済は感情で動く

著者の経歴
・サン・ラファエレ生命健康大学の准教授

さっそく書評をしていきましょう♪

要点

  • 人は「知っている」だけでは感情には勝てない。
  • 多額のお金と時間を投資したものはすぐには捨てらえない。
  • やらなかったことへの後悔は長い期間悩み続ける。

「先入観という魔物」

正しい選択に役立つ情報のすべてを分析することなどできないし、

確率の法則にしたがった計算をうまくやれるほど賢くもない。

そのためにしばしば「思考の近道」に頼ろうとする。

僕たちの頭の中には、「がり勉の自分」と「やんちゃな自分」が同席している。

合理的で几帳面な「がり勉な自分」は合理的な思考している隣には、

おおざっぱな機械的に素早く決めたい「やんちゃな自分」がたまに出しゃばる。

ここで出てくる「やんちゃな自分」は「思考の近道」となる。

いわば素早く直観に頼った答えを出すということだ。

いかに重要な決断をするとき、脳内で「やんちゃな自分」

を抑えることができるか気を張っていなければいけない。

タケチ
タケチ

「やんちゃな自分」はいわば先入観の正体なんだ。

仲間A Lv11
仲間A Lv11

確かにこいつはだめそうだ。

タケチ
タケチ

一概にはダメとは言えない。

複雑な問題も時には、

「手軽に」完ぺきに説いてしまうときがある。

もちろん外れる可能性も大きいけどね。

「目立つ出来事が続けば、感情は引っ張られる」

僕たちは目立つ出来事や身近な出来事が続くと、

その出来事が起こる確率を高く見積もるくせがある。

例えば、殺人事件や暴力事件が典型的だ。

実は年々、こういった事件は減少傾向にあるが、

テレビで連日流れるニュースを見ていると治安が悪くなっていると思い込む。

ニュースはそもそも悪い出来事を放送するから感情が引っ張られる。

「秩序を作らなければいけない病」

ぼくたちは何かが起こると、そこには必ず理由があると思い込むくせがある。

そして、秩序を妄想し始める。

秩序のないところに無理に秩序を見つける

という特殊な能力を僕たちは持ち合わせている。

それは単なる偶然な出来事に過ぎないものに、ありもしない意味を

付けてしまう。

「誰もが評論家になれる?」

過ぎたことを振り返ってみると、

起こるまでは想像もできなかったほど、

予測が可能だったと思えるのだ

このことはいわゆる「後知恵」っというものだ。

事件や事故が起きれば

「あいつは事件を起こすって思ってたんだよ。」
「あの企業は怪しいと思ったんだ。」

など、あとからいくらでもいえることを

自分は最初から気付いていたと思ってしまう。

これは政治のことや災害・株価などあらゆるものに当てはまる

評論家の話のうち、事が起こってから「後知恵」的説明は、話半分に聞いておく方がいい。

結果を知れば僕たちは評論家になれるのだから。

「人はやる後悔とやらなかった後悔どっちがマシに思う?」

これは自分が持っている株の話で例えてみよう。

質問①

あんたはA社の株を持っていて、ある時にB社の株が気になり、

A社の株を売って、B社の株を買うことにした。

しかし、そのあとにA社の株は上がり、B社の株は下がってしまった

質問②

①の質問と同じで、やっぱりA社の株を売らずに、

B社の株も買うのをやめてしまう。

しかし、そのあとにB社の株は上がり、A社の株は下がってしまった。

あなたは①と②のどちらの方が大きく後悔すると思うだろうか。

結果としては、①のやってしまった後悔の方に

ダメージが大きいと思う人が多かった。

やってしまったことの後悔は、短いスパンで後悔する。

しかし、やらなかったことの後悔は、長いスパンで後悔を引きずる。

何もしなかったから

「あの時、行動をしていれば違うことが起きていたかもしれない」

っと妄想が広がる。

恋愛でもよくありがちである

「あの時告白していれば付き合えたかもしれない」とかね。

「悪いとわかっていてもその時の感情が勝つ」

人間の行動は、情緒と認知の相互作用によって、

またそれに対応する脳の部位のシナプスの

かけ引きによって方向づけられる。

適切な決定するにはどうしたらいいかを知るだけでは足りない。

身体がそれを感じ取る必要があるのだ。

これは先ほど説明した「がり勉な自分」は常に司令塔となっている。

情緒で対応できそうなときは

「やんちゃな自分」に仕事を振る。

あくまで脳内で考えたうえでの反応になる。

だけど、これが逆転するときがある。

例えば、禁煙中なのに友人から差し出されたタバコを

ダメだと思いつつ断ることができなくなる。

その時の快楽を取るか、何年か後の肺のことを考えるかと、

こういった場面では情緒と認知は逆の方向へ向かおうとする。

つまり、感情が優先になるということだ。

「怠け者な脳」

脳には考えるときに2つのシステムがある。

システム1

操作はスピーディで無意識で、大まかな連想を駆使し、

調整も修正もきかないもの。

システム2

作業は反対にゆっくりと順序を踏み、

意思によってコントロールされ、

習得可能な規則によって潜在的に管理されているもの。

(数学の確率計算や数学の公式が当てはまる)

難しい作業をするときは、主にシステム2が行う。

しかし、仕事などで毎日作業をこなしていると慣れる。

そのときは、システム1へ移行し、作業の速さが増す。

ここで気を付けなければいけないのは、

ぼくたちの脳は「努力は最小限にする」をモットーに

難しい問題をシンプルなものにしたがるからだ。

次の問題を考えてみてほしい

問題①

サッカーグラウンドが一部草地になっている。草地は毎月2倍の範囲に広がる。48か月後にはグラウンド全体が草地になる。グラウンドは半分が草地になるのに何か月かかるか。

答えは「47か月」となる。

ひと月で2倍広がるのだから。

もし、システム1しか働いていなければ、答えは「24か月」と答えていただろう。

ある程度難しい問題や、かなり知恵を絞らなければならない問題に

直面すると、私たちは問題を単純化しようとする。

政治家もそうだ。

ちょっと変わった質問をされると、

適切な返事をする代わりに問題をすり替えてしまう

要するに、難しい問題を、

答えがすぐに出る容易な問題と入れ替えるわけだが、

あいにくその答えも、常に正しいとは限らない。

前編の内容

  • 「お金の価値は一定ではない」
  • 「人は行動を決める(もっともな理由)がほしい」
  • 「引く時期を遅らせれば、引き返せなくなる」

←←前編

その他の内容

  • プラス面に注意を向けるか、マイナス面に注意を向けるか
  • 三つあると真ん中を選ぶ心理
  • 優先順位がひっくり返る
  • 勝利しても喜べない銀メダリスト
  • 得している株は売り、損している株は手放さない
  • 知ってるつもりの罠
  • 経験が邪魔をする

など、紹介できなかったことがまだまだあります

続きはぜひ本書でお読みください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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