著者 安宅和人
NEWSPICKS
どうもタケチです。
今日の紹介する書籍は、シン・ニホン
~AI×データ時代における日本の再生と人材育成
著者の経歴
・マッキンゼー入社
・ヤフー株式会社CEO
・慶應義塾大学 環境情報学部教授
こんな人におすすめ
・今の日本の状態を知りたい人
・今後必要とするスキルは何か知りたい人
そんなあなたにぴったりの書籍です。
では、書評していきましょう♪
要点
・先進国で日本だけが一人負けしている。理由はルールが変わったからだ。
・日本は0→1を作ることは苦手だが、1から先は得意
・社会福祉費用から数%を未来を育てる資金に投入する。
「すべての産業がデータ×AI化によって働き方のルールが変わった」
今の時代データ×AI化していない産業はない。
まじか!!
古くからある伝統的な産業もデータ×AI化している。
最も進化しているのは小売業だよね。
元々は物々交換から始まった産業だけど、
そこから貨幣でやり取りが始まり
最近では、金銭を直接介さずともスマホの連動でレジなしで店を出られる。
今はそういう店は限られているけど、
アマゾンGOみたいな店はこれからも増えると思うよね。
しかもそういう店にひも付けられているのが物流で、
棚から商品がなくなったらデータを感知して、商品が補充される。
っていうか、そもそも店がなくても、
直接自宅に届けてくれたりするから、
物々交換していた頃に比べれば、ほぼ原形がないくらいに変わっているね。
「意思決定のスピードが上がる」
戦術レベルでは、
日常オペレーションの判断においてその多くを
機械に任せることができるようになり、
人はより難しい問題に集中できるようになる
例えば、人が限られた時間の中でアンケート用紙を
一枚一枚仕分けするのは今の時代では非効率だよね。
その作業に優れているのは人じゃないから。
データ×AI化システムはちゃんとした訓練をさせれば成長する。
ペッパー君のけん玉の動画とか見たことない?
最初は失敗しかしないっけど、
一回でも成功させることができれば、
それから連続で成功させることができるんだよ。
失敗しても成功しても、
ペッパー君の表情が変わらないからちょっと不気味だけど見てみて(笑)
このように
1:サービルの価値を上げる
2:よりユーザが集まる、もしくは利用が増える
3:データが増え、状況把握が進み
4:アルゴリズムの性能が上がる
5:打ち手の質が上がる
1~5を繰り返す。
学習するデータが多ければ多いほど、
確実に賢くなり、
仕事が正確になっていく。
大量生産・大量消費は終わり、
今はデータをいかに集めるかによって企業の売り上げは変わっていっているんだよ。
「革命には3段階のフェーズがある」
最初の言ったけど日本は国外の企業にぼろ負けなんだ。
データ量が圧倒的に足りていないし、人員も不足している。
多分、これから先も負け続けるだろう。
って暗い話だけではなく、
過去にあった産業革命時代には3段階のフェーズがあるらしい。
第一のフェーズ:
新しい技術やエネルギーがばらばらと出てきた時代。
およそ100年ほども続いている。
電気の発見や蒸気機関などはこの時代の産物だ。第二のフェーズ:
この新しい技術が実用性を持つようになり、
様々な世界に実装された段階だ。
エンジンやモーターなども小さくなり、
車やミシン、家電などが続々と生まれた。第三のフェーズ
この新しく生まれてきた機械や産業がつながりあって、
航空システムのようなより複雑な生態系というべきものが
次々と生まれた段階だ。
土管(通信回線)、通信技術、端末がつながりあう
インターネットもこの段階で生まれている。
この中で、過去の日本は第一のフェーズには全然乗っていない。
当時の日本人の9割は畑を耕していたし、
一部は刀を振り回していた時代なんだ(笑)
どうやって今の時代に至ったのかわからないね(笑)
そうなんだ、当時は完全に違う方向を向いていた、今みたいに…
今はチラ見ぐらいはしているか(笑)
第二のフェーズからの日本の快進撃はすごかったんだ。
自動車、家電、カメラ、その他の
新しいモノづくりや産業の構築ゲームでぶっちぎった。
さらに誰も見たことのない複雑な系である
新幹線やファミコン、スパコン、ポータブルオーディオなどの
系の構築でさらに勝利した。
今のデータ×AI化は第一のフェーズぐらいの段階だから挽回は可能なんだ。
可能というかここからが日本の本領が発揮するかもしれないんだよ。
どういうこと?
日本人の妄想力だけは半端ないんだよ。
鉄腕アトムやドラえもんの道具は第二、第三フェーズそのものなんだ。
でももちろん、妄想だけでは、形にしなければ、勝利できない。
必要な研究者もエンジニアも各国に比べて非常に少ないんだ。
なぜ少ないのかは次で説明しよう。
「日本は教育にケチすぎる」
人的資本を確立したいのであれば、
将来の子供たちに投資した方がいい
日本の学校の授業料が高いし、学校での研究費が低すぎる。
でも、投資は回収できて価値があるものでしょ?
そうだね。
でも、将来何が当たるかなんてわからないんだよ。
今価値のある研究には資金が投入されてはいるけど、
ほかの先進国と比べると資金の額が一桁違うんだ。
それはお金がないからしょうがない?
お金がないのはしょうがないかもしれないけど、
削減できるところを削減せずに声を上げる人が多すぎる。
社会福祉費用がそれにあたる。
この書籍では、2~3%の社会福祉費用を教育に投資すれば、
国際競争で戦えるくらいの費用になると言っている。
費用をけちることによって、
育ってきた人材が国外に流れることになるからすごい損失になってしまうんだ。
その他の内容
- 65歳で「伐採」されるシニア層
- 求められる人材とスキル
- 本物の課題解決にAIは無力
- 数学が好きで得意な子を育てる
など、紹介できなかったことがまだまだあります
続きはぜひ本書でお読みください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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