著者 ロルフ・ドベリ
安原実津 訳
サンマーク出版
どうもタケチです。
今日は思考法についての書籍の紹介をします
Think clearly
最新の学術研究から導いた、より良い人生を送るための思考法
著者はパイロットでもあり実業家・作家となかなか面白い経歴の持ち主ですね
人生をより良いものにするために、52の項目で紹介しています
その中から僕が「おっ!!」となったところから6つほど紹介します。
ではさっそく書評をして行きましょう♪
「勝つことではなく、負けないことが大事」
勝たなくてもいいけど負けなければいい?
そうだよ。
君はテニスプレーヤーで、まだ思い通りのところに球を打てるプロではないとしよう
対戦相手もまだ同レベルの相手ならばどういう戦略をとればいいだろうか?
正解をいうと、攻めずにラリーを続けるように心がけること!!
やる気がないと思うだろうか(笑)
そんなことはない
いつか相手がミスをするのを待つのだ
プロの試合は当然攻めて「ポイントを取る」ことで勝敗が決まるが、アマチュアの試合では「ポイントを多く失ったか」で勝敗が決まる
プロを目指すのであればこんな方法はおすすめできないが
趣味の範囲内で行うのであれば十分戦略だろう
「勝つことに集中する」のではなく「ミスを避けること」これが人生で重要だ。
「所有」する喜びと、「使用」する喜びを分ける
所有するものが高級であればあるほど、所有者の喜びも大きいという結果がある
金額がデカいのは家か、車だろう。
高級車を持っていると少なくとも喜びという形で投資に対する十分な利益を受け取ることができるが、
その高級車を運転するときは、普通の車を運転するときと違いがあるのだろうか?
どう思う?
そりゃー!座り心地はいいし、満足するんじゃないかな
高級車だからって、周りの車はよけてくれたりしないし、渋滞に巻き込まれる。
普通の車と大差ない運転状況だ。
実は、どっちも喜びを感じる度合いは共通して低かったんだ
つまり、車のことだけを考えているうちは喜びを感じられるが、車の運転をしていることまで考えると、その喜びは失せてしまう。
これはこの書籍で「フォーカシング・イリュージョン」という言葉で紹介されている
簡単に言えば、関心があるものを欲しく思えば、それを過大評価し、悪いところが見えなくなってしまうんだ
だけど日常生活で使っているうちに、その者の存在が次第に薄れていき、次のものに興味が移っていく
「自分の向き、不向きの境目をはっきりさせよう」
人間は、自分の「能力の輪」の内側にあるものはとてもよく理解できる。だが、「輪の外側」にあるものは理解できない、あるいは理解できたとしてもほんの一部だ。
輪の大きさはさほど大事じゃない。大事なのは、輪の境界がどこにあるかをしっかり見極めることだ 。
投資家のウォーレン・バフェットはこのことを人生のモットーとしているんだって
これは個人個人の得手不得手に当てはまる
僕は数学がいくら説明されてもわからない(笑)
式に当てはめることはできるけどどうしても理解できないんだ。
仮に数学の能力を頑張って上げることに成功したとしても、平凡な成績には変わりはないと思うしね。
それなら、「能力の輪」内で能力を向上させた方が人生が豊かになるってことだ。 足りない能力は他の人の力を借りればいいんだってこと。
「楽しさとやりがいの両方を目指そう」
次にあげる行為は、あなたにとってどのくらい楽しいか1~10点で考えてみて♪
- 大好きなチョコレートを食べること。
-
趣味に没頭すること。
-
子育て
-
被災者のためにボランティアをすること
-
大好きなテレビ番組を見ること
-
足が不自由な人が道路を渡る手助けをすること。
どうだった?
大体の人は「チョコレート」、「趣味」、「テレビ」が点数的には8点以上をつけて、
「子育て」、「ボランティア」、「手助け」が4点以下だったんじゃない?
そう!!自分だけの自由な時間は楽しいからね
では次に有意義(価値があるもの)だと思うことに点数をつけてみて。
ほとんどの人は、点数が逆転したんじゃないかな。
これって面白くない!!
最初の質問は自分にとって快楽的
でも次の質問で価値はあまり高くないと思っている。
趣味に没頭することはちょっと違うけど、テレビやチョコレートは人生にとってはただの不毛な行為に過ぎない
映画でもこういうのは起きる、映画はエンターテイメント。
人を笑わせたり、わくわくさせるものが大ヒットするけど
時に、心がえぐられるほどの大失恋する映画でも大ヒットにつながる
なぜか?
「快楽の要素」は直接的な楽しみであり、「意義の要素」はその瞬間に意義を感じる私たちの感情なのだ
要は「欲求」と「意義」のバランスが大事ってこと。
どっちかに偏りすぎてしまったとき、どんどん極端な方向に走りやすくなりやすいからだ。
「世界で起きている出来事に感情を使うはやめよう」
どゆこと?
例えば、芸能人が不倫したとか、不祥事を起こしたとかでよく世論で議論になるでしょ。
あれって自分には何の関係もないよね
関係ないけど…許せないでしょ!!
それって本当に許せないのかな?
ただ焚きつけられて不毛な議論に自分から参戦するからだと思うんだよね。
もちろん、その芸能人のファンだったら感情が出てもおかしくないけど、普通に生活している中で全然興味のなかった、
ただ有名なだけの人の不祥事で自分の感情を使ってしまってはもったいない
感情がすぐに動いてしまう人は、ニュースの量を制限したほうが有意義に人生を送れるようになるだろう。
「時間」ではなく、「お金」を寄付しよう
世界の難題に立ち向かうための思考の道具、それも「時間」ではなく、「お金」を寄付しよう。
あなたが救急医や、爆弾処理の専門家や、外交官でもない限り、戦争地域に向かうのはよした方がいい。
ボランティアへの参加が有意義だと思い込んでいる人は多いが、実際は、ボランティア活動にはあまり生産性がない。
これはさっき紹介した「能力の輪」の話に当てはまる
現地の水を確保するために、お金と時間を使っても、現地の職人だと短時間で確保できるし、その人の仕事を奪ってしまう恐れがあるからだ
救いたいという気持ちは大事だけど、現地にいるスペシャリストにお金を預けて有効に使ってくれることをお願いしたほうがいい。
「本当の価値のあるものを見極めよう」
この世のあらゆるものの90%は無駄である(笑)
思い切ったこと言うな!!
これは「スタージョンの法則」として知られている。
スタージョンはSFの小説家だ。
1950年代の時ってSF小説って無駄だって言われていたんだ
歴史が浅いし、子供の空想と変わりないと偏見があった時代なんだ。
評論家からはSF小説の90%はクズだと言われてしまう
そのことに対してスタージョンは
「確かにその通りだ。だがあらゆる出版物の90%はクズだ。ジャンルなんて関係がない」
かっこいいな!!
でも言いすぎな気がするけど
そう思うだろうか?
僕もよく考えたが納得した。
テレビドラマで最初の入りはすごくおもしろかったけど次第に早送りするようになり、最終的には最後まで観ずに終わってしまったことはよくある
それは小説でも、漫画でも、映画でもよくある。
人間が作り上げたもののほとんどは、よく考え抜かれた末に出来上がった、価値ある大事なものだと教え込まれて育った。
だから私は、何かに物足りなさを感じるたびに、問題があるのは私の方なのだろうと思っていたからだ。
だが、今ではちゃんとわかっている。
原因なのは私ではなく、世界の方にあるのだ。
世の中にあるものの90%はガラクタだ。
広告も、ツイートも、ミーティングでの発言の90%は決まりきった言葉の羅列に過ぎない。
物質的なものだろうが精神的なものだろうが、世界に生み出されたものの90%には価値がないのだ。
こういう考え方でいたほうが人生の質は向上する。
そして、あらゆる無駄を無視できるのだ。
だけど、時たま無視できないものができてくる、それは自分にとって価値のあるものだからとっておこう。
その他の内容
- 考えることより、行動しよう
- 予定は柔軟に修正が大事
- 人の頼みを断れない「好かれたい病」にはかかるな
- 必要なテクノロジー以外は持たない
- 思い出作りよりも今を大切にしよう
など、紹介できなかったこと
本書を読んでスキルを身に付けてはどうでしょうか
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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