【要約・書評】ニトリの働き方

書籍

著者 似鳥昭雄
大和書房

タケチ
タケチ

どうもタケチです。

今日は紹介する本は「ニトリの働き方

著者の経歴
ニトリの創業者
2017年に500店舗を達成
20年2月期で33期連続の増収増益を達成している

いかに仕事に取り組み、競争を勝ち抜くか

どれだけ現状の不合理を見つけられるか、それが成長につながる
逆算して仕事に取り込むことで、やりたいことをやり遂げる力がつく
やると決めたらすぐ行動、「速さ」が次のチャンスをもたらす
根拠ある判断をするには、7回の「なぜ?」が必要
数字に置き換える力が、仕事を楽にし、コスト削減につながる
「観分判」で経費削減を突き詰め、生産性を上げる
「他にはないの?」と言わせない、とっておきの案を出す
失敗を繰り返しながら、“普通”の感覚を磨いていく
論理的な指示・命令が、行動を変え、人を育てる

……最前線で働く社員が実践する39の仕事術、「お、ねだん以上。」想像の秘訣を初公開

出版社からのコメントを引用

今不況の中でも成長を続けている会社は他と何が違うのか?

ここで重要になってくるのは人づくりだ。

ニトリの経営目的は「日本人の暮らしをアメリカ並みに豊かにする」と書かれている

現在では、アメリカ並みに豊かになったとは思うが、

もっと豊かにという会社理念が社員にも継承され、

多くの幹部が育っているニトリの強さの秘密かもしれない

それでは、書評をしていきましょう♪

要点

・ニトリが大切にする4つのC(チェンジ、チャレンジ、コンペティション、コミュニケーション)

・アイデアはスピード勝負。完成度は完璧である必要はない

・同じ部署に5年いると化石になる。あえて配置を移動させる教育が大事

・苦手な相手ほど、自分の思いもつかない考えがわく。要は苦手な人でも仲良くなる努力をする

世のため、人のため

ニトリの志は、「日本人の暮らしをアメリカ並みに豊かにすること」

それを生きがいに一生を捧げることだそうだ。

仲間A Lv11
仲間A Lv11

すばらしいけど、会社である以上利益を追求だろ

タケチ
タケチ

そうなんだけど、利益を追求しすぎるとお客の視点を忘れてしまんだ。

ロマン追求ということだ。

チェンジ~現状を否定し続ける

企業が存在する限り、常に現状維持はあり得ない

当然、ライバル企業が成長するからだ。

仲間A Lv11
仲間A Lv11

まさに終わりが来ない無限地獄みたいなものだね

タケチ
タケチ

それで僕たちの生活も豊かになっていくんだよ

問題解決には全体把握と多面的視点が欠かせない

よく木を見て森を見ずという言葉がある。

木だけを見ることは簡単だ。

なぜなら表面的なモノしか見ていないからだ。

表面的なものはすぐに見つけられて、対処は簡単にできる。

しかし、すぐに同じような問題が、姿を変えてまた出てきてしまう

全体把握が欠かせない。

もう一つは、物事を多面的に見ることだ。

多くの人は、自分の立っている場所からでしか物事を見えていない。

他の視点で見るには意識してみるしかない

考える対象が人であっても、物であっても、自分自身から視点を変えて、

相手の立場を常に意識する必要がある。

チャレンジ~アイデアはスピード勝負

チャレンジするからには成功させたいのは当然のこと。

しかし

いくらいいアイデアが思いついても、行動するスピードが遅すぎると

ライバルに先を越されてしまう可能性がある

100%の完成度はいらない

完成度は4~5割で十分だ。

本書では店舗の進出で説明している。

いい立地があるが、果たして店舗を出して成功するだろうか

情報を集め、成功への確率を上げて足踏みをしていると

ライバル店に先を越されてしまう可能性がある。

完成度は重要だが、それよりも大事なことはスピードだ。

方向性を決め、計画を立て、進み始めること。

コンペティション~自分を成長させること考える

ニトリでは、「同じ部署に5年いると化石になる」という言葉がある。

人は腰を据えすぎると保守的になり、考えが固くなっていく。

そこでニトリでは、配置転換教育を採用している

要は、数年後には違う部署に異動となる。

仲間A Lv11
仲間A Lv11

慣れてきたのにめんどくさいな。

タケチ
タケチ

だけど、ある程度移動することによって、わからないことがなくなる。

仕事のジャンルを絞ることでその道のプロになるには一番の近道かもしれない。

しかし、あえて仕事の垣根を超えることによって、

「見ていないから知らない」や「わからない」、「想像できない」ということがなくなる。

配置転換教育によって、いろいろなことを経験させ、視野が広がり、

その人だから事思いつく、新しい商品やサービスを生み出せるようになる

コミュニケーション~考えが合わない人は自分にはない答えを持っている

職場にはどうしても、相性が悪い人はいるだろう。

組織が大きくなるにしたがってその確率は増えていく

しかし、そこで距離を取っているだけでは、年月を重ねても関係は平行線のままだ。

話が合わない、発言で対立するのであれば、自分の持っていない考えを持っている可能性がある。

つまり、自分を成長させてくれるかもしれない

新しい価値観や物の見方を教えてくれる存在でもあるということだ。

まとめ

ニトリには大切にしている4つのCがある。

それは、

チェンジ
チャレンジ
コンペティション
コミュニケーション

の4つだ。

まずはチェンジ

変化をしなければ、ライバル店に今の地位を脅かされてしまう

チェンジには2つ必要になってくる

全体把握と多面的視点だ。

表面的な問題は目視できる分、楽に対処ができる

しかし、すぐにでも同じような問題が出てきてしまう

表面的ではなく、常に木ではなく、森を見ることを心掛ける

次に多面的視点。

これは、自分の立場からの考えではなく、相手や第3者の立場を意識しなければいけない。

2つめに、チャレンジ

アイデアを実行するまでの完成度は100%はいらない。

確実さよりもスピードが重要になってくる。

なぜなら、完成度を上げることに気を取られていたら

あっという間にライバルに先手を打たれる可能性があるからである。

3つめに、コンペティション

ニトリでは、「同じ部署に5年いると化石になる」という言葉がある。

そして、ニトリは配置転換教育を実施している。

要は、数年で部署を移動させられるという事。

これはデメリットであるように思われるが、社内の内容をすべて把握するためには必要になってきて

「見ていないからわからない」、「知らない」ということは起こらない。

いろいろなことを経験させ、視野が広がり、新たなサービスや商品が生み出せるようになる。

最後は、コミュニケーション

会社には、必ずと言っていいほど、相性が悪い人がいる

会社が大きければなおさら相性が悪い人に出会う確率は上がる

その人の壁を壊しに行くことによって、自分にはない、視点や

新しい価値観や物の見方を教えてくれる存在になる。

本書の目次

はじめに ニトリが大切にする4つのC

序章 志で変わる仕事と人生の結果
世のため、人のために行動する
・ロマンは、判断・行動の指針となる
・高いビジョンを掲げ、それに挑戦する
・成長の速さは、目標の大きさで決まる
・行動計画をもとに、すべきことを徹底実行する

第1章 チェンジ
現状に満足せず、より良いものを求め続ける

現状を否定するところから仕事は始まる
・どれだけ現状の不合理を見つけられるか、それが成長につながる

「観察・分析・判断」をする力を磨き上げる
・「観分判」は仕事の進め方の基本
・「観分判」で経費削減を突き詰め、生産性を上げる

「現場、現物・現実」三現主義を徹底する
・数字を素直に見ることで、正しい判断ができるようになる

問題解決には、全体把握と多面的視点が欠かせない
・広い視野を養うことが、真に便利な全体最適なシステムを生む

「なぜ」を繰り返せば、チャンスが大きく広がる
・根拠ある判断をするには、7回の「なぜ?」が必要

うまくいかなければ、「方向、方法、手順」の順で検証する
・失敗を繰り返しながら、“普通”の感覚を磨いていく

困難から逃げない人だけが、成長し続ける
・製造する商品に対して思想を隅々に浸透させる

第2章 チャレンジ
前人未踏なことに挑戦していく

「即断・即決・即行」でなければ、成功はつかめない
・考えるばかりで動かないより、まずやってみる
・やると決めたらすぐ行動、「速さ」が次のチャンスをもたらす

「お客様第一」に徹すれば、利益は後からついてくる
・不況は商品開発力の向上、発展への好機となる

優れたアイデアは「不平・不満・不便」の発見から生まれる
・身近な人の声から、想像力と想像力を働かせる
・お客様のために一途になること、それが会社を動かす

目指す成果を手にする人は、「意欲・執念・好奇心」を持つ人
・成果に対する強い執念が、結果を変える
・失敗を次に生かす起業ノウハウが、他社との差を生む

「やるリスク」と「やらないリスク」を冷静に計算する
・リスクを取るから行かせるチャンスがある

より難しいことに挑戦する方が、仕事は面白い
・グローバルで戦うために「ニトリの強み」の領域を広げる

生産性を上げるためには、ムダを減らすことが欠かせない
・数字に置き換える力が、仕事を楽にし、コスト削減につながる

20代から自己投資して学び、一番を目指す
・職場の「外」を見ることで、本物の情報が手に入る
・「何かで一番になる」その精神が仕事の成果につながる

第3章 コンペティション
常に自分を成長させえることを考える

会社を自己成長のために使いなさい
・ゴールを定めることで、そこに行きつくためにすべきことが明確になる
・目標と決意があれば、どんな時間からでも学びを得られる

全体最適で考えられるスペシャリストを目指す
・会社の中での自分の役割、ポジショニングを意識する

一歩先を意識することで、どんな仕事も面白くなる
・逆算して仕事に取り組むことで、やりたいことをやり遂げる力が付く
・部署が変わっても、現場で得たお客様第一の視点は生き続ける

いいと思うことをすぐ取り入れる素直さが、人の成長を促す
・優れた人の一挙一動を100%真似する、そこに進歩がある
・想定外の仕事に真摯に向き合うことで、新しい学びが生まれる

まずは与えられた仕事を完全に果たし、期待に応える
仕事の優先順位を決め、最重要課題に集中する
・常に意識するのは、緊急度と重要度、そして上司の思い

短所を直すよりも先に、長所を伸ばせばいい
・欠点ばかりに目を向けず、今できることから自信を養っていく

謙虚さを身につけて、自己変革を続ける
・人から学び、知識の幅を広げ、新しい挑戦への扉を開く

第4章 コミュニケーション
右手にそろばん、左手に義理人情

目的、道具、動作、手順、期限を明確に伝える
地道に信頼を気付いていくことで、互いに利する交渉ができる
・誠心誠意、仕事に打ち込んでいく熱意が、人の心をを動かす
・周りの人に助けてもらうことも、大切なビジネススキル

具体的な数字の入らない河は趣味、遊びと一緒である
・抑えるべき数字を把握している人が、その数字を向上させることができる
・数字に強い人は、全体最適で利益を見ている

新しい提案は3つ、松竹梅ではなく「松を3つ」出す
・「他にはないの?」と言わせない、とっておきの案を出す

社長と社員も、上司も部下も、気持ちの上では対等
・臆せずコミュニケーションし、先輩や上司の仕事ぶりを学ぶ

素直な心と振る舞いが、人間関係の好循環を生む

自ら努力して相手との相性を創っていく

積極的な姿勢が周囲をまきもみ、前進する原動力になる
・論理的な指示・命令が、行動を変え、人を育てる

個人的な悩みは仕事への影響が大きい

有言実行によって、ロマンを共にする仲間が集まる
・教育によって「会社の理念」を全社員に浸透させる
・豊かな暮らしの実現を自らの使命とし、「明るい哲学」でやりきる

おわりに 「世のため、人のため」に終わりはない

続きはぜひ本書でお読みください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました