【書評】残酷すぎる成功の法則~9割間違える「その常識」を科学する

書籍

著者 エリック・バーカー
   橘玲 監訳
   竹中てる実 訳

飛鳥新社

タケチ
タケチ

どうもタケチです。

今日は成功の法則についての書籍の紹介をします。

残酷すぎる成功の法則
9割間違える「その常識」を科学する

本書を書いたエリック・バーカーって人はなんとブロガーだ。

ブロガーが本を出版って思うかもしれないが、

著者は「ニューヨーク・タイムズ」、「ウォール・ストリート・ジャーナル」などに度々記事を掲載し、

ディズニー作品にも関わったり、マーケティング活動をしたりと幅広い経歴の持ち主だ。

まず成功する人ってどういう人だと思いますか?

欠点が少ない人?

学生時代に成績が高かった人?

どんな人でもすぐに打ち解ける社交的な人?

全てNO!!である。

結果には必ず何かしらの証拠がある

この書籍にはその証拠を教えてくれる

ではさっそく書評をして行きましょう♪

「欠点が強みになる」

周りから悪く言われ続けていた欠点は、本当に捨てるべきものなのか?

答えはNO!!だ

並外れたクリエイティブな人は、調査によると傲慢で誠実性に欠け、言っていることがめちゃくちゃの人が多いんだ。

仲間B Lv8
仲間B Lv8

クズ人間がいいってこと!!

タケチ
タケチ

口が悪いな!!

世間ではこういう性格は直すべき対象でしょ。

これはしょうがないことだけど、学校ではこういう人は教師からよく思われない

扱いづらいしね。

学校教育では、苦手を克服させてあらゆることを勉強で叩き込まれる。

苦手を克服するのはいいことのように感じるけど、その人の得意なことの能力に高めるような教育システムになっていないんだ

苦手なものを平均的に押し上げたとしても、中途半端な力は何の役にも立たないからね。

そして、厄介なのか平均って言葉なんだよ。

仲間B Lv8
仲間B Lv8

平均は基準になっていいじゃないか!!

ここで平均の厄介さについて紹介しよう

「頭を冷蔵庫に突っ込んで、足先をバーナーにかざしていれば、平均体温は正常だ。私は、平均値にはいつも用心している」

こういう感じで振れ幅がデカいことに気づきにくいんだ。

そして、何も知らずに平均だから大丈夫だって安心していたら厄介さに気づかない。

「学生時代にトップの成績で卒業しても億万長者になれない」

仲間A Lv11
仲間A Lv11

意外なこと言うね!!

感覚的には、勉強できた方が億万長者に近づきそうなんだけど

タケチ
タケチ

たしかに給与が高い職業には就く確率は高いんだけど、ずば抜けて稼ぐ人は少ないんだ。

研究者の見解としては

「主席たちの多くは仕事で順調に業績を重ねるが、彼らの圧倒的多数は、それぞれの職能分野を第一線で率いるほうではない」

「優等生たちは、先見の明をもってシステムを変革するというより、むしろシステム内に収まるタイプだ」

って見ているんだ。

仲間A Lv11
仲間A Lv11

でもそれって選んだ対象がたまたま悪かったってだけじゃないの?

理由は二つ紹介される

  1. 学校というのは決まった規則にそって学力を高める場所だ。

    トップの成績を取っている学生は学ぶことではなく、よい点を取ることを自分の仕事と考える傾向にある

    そして、トップの成績なのに一番賢い人は他にいたと認めていた

  2. トップということは、足を引っ張る学科もよくしていかなくてはいけない。

    勉学に取り組む情熱や専門的な知識は学校では評価対象ではない

    では、一般社会では?まさに逆なんだ。

「人を信用しない人は不幸せになる」

デューク大学教授ダン・アリエリーの研究によると、誰かがズルをして逃げおおせるのを見ると、やがてみんながインチキをするようになる。

ズルは社会通念として容認されたと考えるようになるからだ

これは車の速度制限で考えればわかりやすいよ

どんな道路でも法定速度は必ずあるけど、あれって守っている人いる?

みんな守ってないよね、でも自分はなんで周りに合わせて速度オーバーして運転しているんだろう

それはみんながやってるから僕も大丈夫だろうと思う。

自分だけが規則を守って馬鹿を見たくないという心理が働く。

周りのものが信頼できないという考えは、自己達成的予言になるとの研究結果がある。

あなたはみんながインチキをすると仮定し、人を信じるのをやめる。

そのあとは努力をしなくなり、ひたすら下方スパイラルに入る。

仕事のチームに悪い従業員がたった一人いるだけで、チーム全体の業績が30~40%低下する。

低下する理由は運転速度で説明した通り、みんな真似し始めるからなんだ。

「得意なものを見つける道のり」

仲間B Lv8
仲間B Lv8

僕の得意なことって何だろう…

今やってることってなんとなくだけど合ってないような気がする。

答えを先に言うと、簡単に見極める方法は試す以外にない。

片っ端から試すんだ!! すべての選択肢を試すように…とは言わない(笑)

では、いくつ試せば、いつまでに諦めればいいのか。

それは何か興味の対象が見つかったら、学び続け、成長し続けるために、自分の時間の5~10%を小さな試みにあてよう。

そして、合わないと思ったら思い切って切り捨てよう。スッパリと未練を残さずに!!

この方法は決して悪いことではない、未開の地に足を踏み入れなければ何も見えてこない ネットで調べ物をしても観光地のパンフレット程度のいい情報しか目に入らなくなるからだ 。

でもここで注意!!

諦めることはいいことだが、ある程度どんなものかわかるまでは諦めないこと。

せっかく時間をかけて勉強していても結局「よくわからん!!」ではただの時間の無駄に終わってしまう

勉強したことで何が諦めるきっかけになったのかわかるまでは諦めないこと!!

そして、期間を決めて行うことが大事なんだ

とどまるのではなく、転職を繰り返す

「社会人になって早い時期に頻繁に転職する人はキャリア最盛期に高賃金、高収入を得ている傾向がある」

転職は実際、高収入と相関性がある。なぜなら、より自分に合った天職と巡り合うからだ。

そして、職を変える経験は、あなたを指導者の地位へと導く確率が高い 。

仲間A Lv11
仲間A Lv11

やっぱり行動する人って成功する確率が高いんだね!!

タケチ
タケチ

そうなんだ、ホームランを打ちたいなら、打席に頻繁に立つ必要があるからね。

でも成功している人も頻繁に三振を繰り返しているが、臆せずに打席に立ち続けているんだ

新たな試みをいとわず、収穫がないものは見切りをつける。

すっぱりと!!

そして、少しでも可能性のあるものを今まで培った知識でつなぎ合わせる

いま世界で使われているコンテンツは小さなことから始まっている。

動画サイトのユーチューブは、出会い系サイトから グーグルは図書館の蔵書検索サービスから始まっている 。

仲間B Lv8
仲間B Lv8

あのグーグルが図書館の検索サイトから…

タケチ
タケチ

成長のスピード、備わっているスキルはあれど誰でも最初はレベル1からのスタートなんだね。

選択の限界を見極める方法

「最適停止理論」や「秘書問題」として数学者が計算式を出している

思考停止せずに選択肢を繰り返すことはいいことだが、いつかは見切りをつける必要がある

僕たちの時間は有限で他にもいろんなことに時間を費やさなければならないからだ。

ここでは書籍の例通り結婚相手について考えてみよう。

計算式に当てはめると10人だ。そして、10人目までの交際相手を丁重にお断りする。

ただし、10人の中で一番良かった人を意識にとどめておく。

それから婚活を継続し、最初の10人中一番良かった人よりいいと思える人に出会ったら、それがあなたの最適な結婚相手だ。

仲間B Lv8
仲間B Lv8

ひどくね!!

タケチ
タケチ

道徳的な価値観は考えなければこうなるってことで

結婚も職業も生活していくうえで重要なのに、大体の人は一時のテンションで決めてしまうことが多い。

始めは新鮮でよかったが、時間がたつにつれてあの時の熱が次第に冷めてしまうんだ。

こういう計算式はあくまで指標に過ぎないけど、確信のない自分の感覚よりもあてにはなるのではないでしょうか

その他の内容

  • ギャングの信頼関係を必要とする理由
  • 無償の英雄行為の価値はいくらか?
  • ゲーム理論で正解とされている「しっぺ返し戦略」は実社会では有効化?
  • 「退屈」をなくせば「努力」は必要なくなる

など、紹介できなかったことがいろいろとあります
本書を読んでスキルを身に付けてはどうでしょうか。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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