【書評】100文字SF

小説

北野勇作

早川書房

タケチ
タケチ

こんにちは、タケチです。

今日紹介する書籍は

100文字SF

最初に書店で目にしたときは、二度見するタイトル(笑)

短い!

100文字!!

SFが100文字で!!!

二度見して、

ついに手にして買ってしまった。

本書は100文字の超短編が200の物語が収録されています

どんなに短編の小説でも、4000文字ぐらいはある。

多分想像ができると思うけど、内容の範囲がすごく狭い。

一場面の詳細か物語の骨組みしかない。

しかし、ちゃんと意味が分かるし、

それ以上のことは自分が想像で補強してやればいいだけのこと。

長文を日ごろから読んでいる僕にしては、いい気分転換になった。

短いのでどんなところでも読めてしまう。

想像込みで3分ぐらいで1話完結させられるから

スキマ時間のためにあるような書籍です。

内容の紹介

ここでは、僕が面白いと思った中から適当に抜き出して

解説します。

解説といっても人によって想像も違うし

誤読しているかもしれませんが、

それもSF小説の醍醐味と思っています。

1

とっくにやめたはずの会社に今も勤めていて、

また怒られている。

なんとかならんか、

と思うがなにせ夢だからこちらの都合ではどうにもならない。

とっくに死んだはずなのにこうして夢だけは見る、

ということも含めて。

100文字SF P46

この物語は、仕事に失敗して自殺してしまった人が、

地縛霊となって生前の記憶をループしているものと捉えました。

地縛霊とは、死亡した土地や建物などから離れずにいるとされる霊のことです。

仕事に失敗し上司に怒られるところから死ぬまでを

ループし続けているところだと解釈しています。

2

流れに逆らうのは無理だし流れに乗るのは危険。

それならいっそ陸に上がってしまうか、

ということになるのも分かるのだが、

陸ではまず生きられないというのもわかってはいるから、

よくやるなあと思いながら見ている。

100文字SF P60

生き物の戦略はいつも驚かされる。

海の中では、エサを探すのは大変だし、探しているときに捕食者に出くわして食べられてしまうかもしれない。

それなら、捕食者がいない新大陸というユートピアを目指して陸に上がってしまうという。

陸に最初に上がろうとした生き物はどんな気持ちだったのだろう。

3

同じことを繰りいかえし行うのは、

うまくやるためではない。

うまくやっても面白くなるわけではないのは、

これまでのループで証明済み。

では、我々はどこへ向かうべきなのか。

やるべきことがすべて決まっているその中で。

100文字SF P97

これは仕事に例えるとわかりやすい。

仕事は面白がっている人はいないとは言わないけど、

大体の人はあまり面白がって仕事をしていないだろう。

いくら要領よく仕事をこなして、

早く終わったとしてもサラリーマンは定時が決まっているため、

仕事が終われば「帰っていいよ」とはならない。

仕事がスムーズにいったからと言って、面白いともつまらないともならない。

これは、長く仕事をしてきた人なら身にしみてわかるだろう。

しかし、これは仕事だけではない。

さまざまなルーティンにも当てはまる。

歯磨きは虫歯にならないように大事な作業だけど、今以上に面白くは

この先はならないだろう。

そう考えていくと、

一日のうち繰り返していない作業はないんじゃないかと思う。

これはいつまで続けるのか?

これは死ぬまで続けるのかな?

以上。

最後まで読んでくれてありがとうございました。

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